「空間プロデュース」という言葉を聞いて、
最初に頭に浮かんだことがライブやコンサートなどの空間演出。
そういった音楽イベントの空間演出を調べて、
見つけたものが「KANOYA PROJECT」でした。
今回は「KANOYAPROJECT」の代表である
池新一郎さんに「空間プロデュース」とは何か、を伺ってきました。


【池新一郎さんプロフィール】
横浜国立大学在学中から、イベント等のプロデュースを自ら行う。
そのイベントが徐々に評判となり、
以後数多くのコンサートやクラブイベントなどの
空間演出を手がける。
2003年に「KANOYA PROJECT」を設立し、
様々な空間のデザイン・制作・設営・施行までを
総合的に行っている。
?主な活動歴?
FUJI ROCK FESTIVAL 2011 @苗場リゾート(新潟・苗場) 装飾
Girls Award JAPAN 2010 AUTUM/WINTER @代々木第一体育館(東京・代々木) オブジェ制作・施工、装飾
SUMMER SONIC 08,09,10,11 @千葉マリンスタジアム&幕張メッセ(千葉・幕張) ゲートデザイン・施工、装飾
BODY&SOUL 2011@青海オープンコート(東京・お台場)  フロアデザイン・施工
NAGISA MUSIC FESTIVAL 2010 @舞洲スポーツアイランド(大阪・舞洲) ステージ装飾
ageHa studio coast 常設デコレーション 製作・施工・装飾
etc...

最初に、空間プロデューサーとしてどのような仕事を行っているのか教えて ください。

音楽イベント・クラブイベントを中心に、
ステージや会場全体の演出、デザイン、設置までを
一通り行っています。
他にも店舗の装飾、展示会や結婚式、
ディスプレイなどの演出も手がけています。
具体的には、FUJI ROCK FESTIVALや
SUMMERSONICなどの音楽フェスの演出や、
カウントダウンパーティーなどの演出、
時には東京ディズニーシーの装飾を行うことなどもあります。



どのような経緯で、空間プロデュースを行うようになったのですか?

学生時代に、クラブやイベントに頻繁に行くようになり、
自分たちでもイベントをやろうってなったのがきっかけです。
最初は分からない事だらけでしたが、
クラブやイベントで出来た“つて”を頼りに
なんとかやっていましたね。
何回か自分達でイベントを行っていく中で、
空間演出にも少しずつ力を入れてやるようになり、
それが今につながっていますね。
といっても始めのうちはそういった、空間演出や装飾の仕事が
自分に向いていると思ってませんでしたし、
どちらかというと苦手な分野だと思っていました。
だけど良い評判を頂いたりして、
少しずつ仕事の依頼が増えていき、
気がつけば今に至っていました。
まさか自分の職業にするとは思ってもいなかったですが、
元々自分が好きなイベントや音楽に関われるというのは
とても楽しいことです。


KANOYA PROJECT」は、学生時代に一緒にイベントを作っていたメンバ ーで結成されたものですか?

KANOYA PROJECT」としては、
基本的に自分一人で仕事を行っています。
学生時代にイベントを作る以外にも、
身体アートパフォーマンスユニットを組んでやっていて、
その時のチーム名が「かのや新宿西口店」だったんです。
「かのや新宿西口店」というのは、
メンバーの内の一人が働いていたお店の名前なんですけどね。
そのときの名前から「KANOYA PROJECT」という名前を
もらいました。



池さんは、クラブイベントや音楽フェス、
カウントダウンパーティーなど、
多岐に渡って仕事をなさっていますが、
その中でも印象に残っている仕事を教えてください。

今の仕事は本当に小さな規模の物から始まったんですけど、
初めて3000~4000人規模のイベントをやらせて頂く機会があって、
当然ながらプレッシャーが物凄かったです。
そのイベントが成功した時の感覚は忘れられないですね。
感無量でした。
あとは、奄美大島での皆既日食のイベントが印象深いですね。
準備期間が1週間、しかも毎日テント生活で。
本当に過酷でした。
だから苦労した分、すごく印象に残っています。
それにああいう歴史的瞬間に立ち会えたっていうのは、
とても感動的でした。

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