「プロデュースってなんだろう?」
そんな疑問から始まったWEBマガジン『kajikaji』。
色々な人にインタビューしながら、『kajikaji』を通じて
私たちスタッフも様々なことを考えました。
Vol.3で出会った「プロデュース」について、5人娘がしゃべくります!




―――角川映画『日輪の遺産』プロデューサー根津勝さん、
   宣伝プロデューサー田中朋子さんの記事を読んで


はなこ

では、『kajikaji』vol.3の座談会を始めたいと思います!
まずは角川映画プロデューサーの根津勝さんのお話から。
これは、あどみちゃんがインタビューアーで、
私もついていったね。どうでした?

あどみ

根津さんは大学を辞めて映画館のアルバイトをして、
広告代理店に勤めたり、角川映画でも音楽のプロデュースを
していた時もあったと言っていて、本当に色々なことを
やっているなという感じがした。

はなこ

プロデューサーになるために分かりやすい道は
無いんだろうね。
(宣伝プロデューサーの)田中さんもそうだったけど、
「最初はアルバイトから…」という人の方が多い気がする。
私が思ったのは、プロデューサーは本当に好きじゃないと
やっていけないのだということ。
プロデューサーってクリエイティブとマネジメントの
狭間にいる人だと思うんだけど、
お金がもらえるからと割り切ってできるような
職業ではないんだろうね。

絵奈

だから根津さんの、「ワクワクする」という言葉は
すごくいいよね。
映画を制作する時にあるワクワク感がたまらないから、
どんなに辛くても続けられるんだろうなって思う。

佳奈

私はまず「日輪の遺産」のプロデューサーが
3人いたということにびっくりしたかな。
プロデューサーって1人で回していくものだとばかり
思っていたから。複数人のプロデューサーがいる時は
どうやって役割分担をしているのか、
もう少し聞いてみたかったとも思った。

SAHOTY

私は、映画プロデューサーっていうのが
一番プロデューサーの中で一番知られている職業なのかな
と思っていて、そういう方々にお話を聞けたことが
今回すごくいい経験だったと思う。

はなこ

あと、お話を聞いている時、やっぱり
「お仕事」だなって思った。

あどみ

予算とか、著作権の問題とか、面倒なことを
いっぱいしなくてはならないことがプロデューサーなんだな
って感じたよね。

SAHOTY

それを超えて楽しめるっていうことが、すごいと思う。

はなこ

「日輪の遺産」も、何年も前から企画立案を始めた
って言っていたし、すぐ実ることではないよね。私たち学生は
大体1年の期間でプロジェクトをやっていたりするし、
何年も続くプロジェクトって想像できないな。


SAHOTY

じゃあ次は同じく角川映画宣伝プロデューサーの
田中朋子さん。インタビューアーは私で、佳奈も
ついてきてくれたんだけど、田中さんはとにかく明るい!
田中さんのお話で印象に残ったのは、コンセプトがあったら
そこに1回立ち返ることが大事ということ。
でも、立ち返るためには、最初にコンセプトを
しっかり練らなきゃならない。
基礎って一番大事なんだなっていうことはすごく感じたよ。

絵奈

ブレないってことだよね。

あどみ

必死でやっていっちゃうと
周りが見えなくなることもあるもんね。

SAHOTY

うん。やっぱりそのブレない人が
トップで在るべきなんだろうなとも思うな。

はなこ

田中さんはアパレルから映画会社に転職したという
お話があったけど、アパレルを辞めてから転職するまでは
ずっとアルバイト生活をしていたんだって。角川映画には、
偶然バイト先の人の紹介で就職することができた
というお話を聞いて、私は、自分がやりたいと思って
そこを目指していれば、いつかは夢が叶うのかな
って思ってしまった。こういう仕事に就けるのは選ばれた人だ
という感覚はあるけど、そうじゃなくて、
最後まであきらめない人だったからこそ、
映画関係の仕事に就くという夢がかなったんじゃないかな。

絵奈

田中さんは、初めてみた時から
ブレの無い人なんだろうなって思った。
「言葉の力」が強くて、
相手を納得させる言い方をする人だな、
この人にならついていきたいなと思わせてくれる人。
あとは、自分が楽しむよりは人に楽しんでもらって
その人たちの笑顔を観たい、それが私には喜びなんだ
ということを言っていたから、自分が評価されたい
というよりは、自分の努力によって人に影響を与えたい
という想いの方が強い人なのだろうなとも感じたよ。

はなこ

今絵奈が「言葉の力」って言っていたけど、
「説明力」ってプロデューサーにはすごく大切なことだよね。

佳奈

そうだよね。
記事にはないんだけど田中さんがインタビューの最後に、
本当は自分のやりたいことを推し進めて
みんなを巻き込んでいくようなプロデューサーにも
憧れるって言っていたの。田中さん自身は多分、
周囲と話し合いながら和気あいあいとプロジェクトを
進めていくようなプロデューサーなんだと思うんだけど、
それってすごく説明力がないと上手くいかないんだろうな
って思った。
田中さんの明るさと説得力のある話し方があるからこそ
できる手法だと思ったよ。

inserted by FC2 system