8月27日より全国ロードショーの「日輪の遺産」の完成披露試写会が、
8月8日に東京・丸の内で行われ、kajikajiも参加させていただきました!

各媒体でも多く取り上げられている、このイベントですが、
今回は他ではないkajikajiなりの形で、
完成披露試写会、舞台挨拶の様子をお伝えします!


開場前、会場前には長蛇の列!
蒸し暑い中たくさんの方が開場を、今か今かと待ちわびていました。

観客のかなりの多くに若い女性。「日輪の遺産」に出演される
俳優の方々の人気の高さが伺えました。
また、某お昼の番組でお馴染みのウサギ?くんがいたり、
このタイミングでの公開に、
マスコミからの注目を集めている様子がよくわかります。


本作は、浅田次郎原作の長編小説の映画化。
第二次世界大戦終戦間際に、
マッカーサーの財宝900億円(現在の貨幣価値で200兆円)を
秘密裏に隠匿する使命を負った将校と
、20人の少女たちの姿を追い、戦争の悲惨さ、
また、戦争からの復興を遂げる日本の姿を描いた作品です。


開演後、映画パーソナリティーの伊藤さとりさんの紹介と、
壮大な曲に合わせて、堺雅人さん、福士誠治さん、
ユースケ・サンタマリアさん、森迫永依さん、松本花奈さん、
佐々部清監督が登壇。

主演の真柴少佐役を演じた堺雅人さんは、
自らの役柄について尋ねられると、
「8月15日という、今までのルールが全部崩れ、
新しいルールが定まってない見通しの悪い時代に、
手探りで自分なりの生き方をその場で作っていった、
懐の深い、大人の魅力を持った人物だと思って演じました」とコメント
真柴少佐役にかける熱い思いが伝わってきました。


佐々部清監督の『チルソクの夏』(2004年4月17日公開、
製作「チルソクの夏」製作委員会、配給プレノンアッシュ)
で佐々部映画でのデビューを飾った福士誠治さんは、
佐々部監督の現場について
「(私の)ゼロの状態を知っている監督。
成長を見られる緊張感があり、萎縮しつつも胸を張って頑張りました」
と、8年前の自身の様子を振り返りながらお話しされていました。

そして、“普段とは違うおだやかでシリアスな”教師役
を演じたユースケ・サンタマリアさんは、
司会者から役柄について聞かれると、
「男というのは、人生に一度や二度…」
と熱く語りだしたユースケさん。
「女生徒達の悲痛な運命に心を痛めながら、
なんとかオールアップを迎えました」と語ると、
普段のユースケさんのイメージとのギャップに
会場からは思わず笑い声が…。
このお客さんの反応を見たユースケさんは
「一生懸命話したのに、全部ふざけたようにとらえられてしまう、
僕のパブリックイメージが恨めしいです。」と、
会場を沸かせていました。

その後、女学生役の森迫さん、松本さんが、
撮影に入る前に戦争の勉強や、当時の女学生の話を聞いた、
というエピソードを披露。
13歳とは思えないしっかりとした目や言葉で受け答えされていました。

5年の年月をかけて完成させた映画への想いを聞かれた佐々部監督は、
「この映画で日本人が立ち上がる様をどうしても描きたかった。」とコメント。
そして「現場でユースケ・サンタマリアが暴走しないか、
そればっかりを気にしていました」と、会場の観客を笑わせていました。

この流れで現場の様子について話が及ぶと、
教師役のユースケさんから、映画では見ることができない、
女学生役のみなさんの年頃の女の子の一面もちらほら…。

そして、ユースケさんの紹介で、
現場で意気投合し、ユースケさんの家で下宿している!?
という女学生のみなさんが、緊張した様子で登場!

劇中女学生が3人の将校(堺雅人/福士誠治/中村師童)に向かって
敬礼するシーンでの監督の“3人のうち好きな人敬礼して”
という演出が話題に上り、
女学生の皆さんがそれぞれ誰に向かって敬礼したのか
アンケートを取ることに・・・

アンケートの直前に女学生を見渡す福士さん、
一方余裕のほほえみの堺さん。
自分が含まれていないことにすっかり気が抜け
ハンカチで汗をぬぐうユースケさんと
にやにや楽しげな佐々部監督…。
というおもしろい構図が見られました!


そして結果は・・・?


堺さんが一番人気!
「実は、イベント前にどら焼きを差し入れといたんです」と
照れ隠しのご様子でした。


そして、スペシャルゲストとして、
「日輪の遺産」のイメージソング「永遠(とわ)の調べ」*1を歌う、
元ちとせさんが登場。

「誰もが永遠の眠りにつくときに、
送ってもらいたい歌があると思っていて、
映画の中の少女たちに向けてレコーディングしました。」と、
歌に込めた思いをお話されました。


映画の感想について聞かれると、
「そんなに遠くない昔に大変なことがあったというのを改めて感じました。」
とコメントし、映画のイメージソング「永遠(とわ)の調べ」*1を熱唱。


会場中が元ちとせさんの歌声に酔いしれる中、
堺さんからは「地から強い祈りの歌。
今の日本に染み入るメッセージだと思いました。」とコメント。
とても温かい雰囲気に包まれました。


そして、最後に佐々部清監督、堺雅人さんから、
会場の観客へ向けてメッセージが。

佐々部清監督
「5年をかけてこの映画が公開できることに誇りを持っています。
おそらく、昭和20年8月から66年たった今、
東北で起きた震災、福島の原発事故は、
最大の有事だと思っています。
今こそまた、われわれは頑張らなければならない、
この映画がそのビタミン剤か栄養剤にきっとなれると思います。」

堺雅人さん
「映画の撮影は去年の夏。
その時は公開時にまさかこういう事態になっているとは
誰も思っていませんでした。
今の日本だからこそみなさんの心に響く要素を
たくさん持っている映画だと思います。」



舞台挨拶の雰囲気から、
非常に温かい環境で映画が作られたのだろう、
と感じさせる舞台挨拶でした。

出演者、監督が述べていたように、
映画の中では戦後日本が立ち上がっていく様が描かれています。
まるで今の戦後最大の有事に直面している私たちのように…。


映画を通して、日本人の芯の強さを感じることができるのではないでしょうか。


映画「日輪の遺産」は8月27日(土)より、全国ロードショー。

        ↓日輪の遺産ホームページはこちら↓
        http://www.nichirin-movie.jp/



     *1 元ちとせ ニューシングル「永遠(トワ)の調べ」
       角川映画「日輪の遺産」イメージソング
       8月31日発売 1,223円(税込)AUCL-64



      日輪の遺産 プロデューサー 根津勝さん 
        インタビュー記事はこちら
      日輪の遺産 宣伝プロデューサー 田中朋子さん 
        インタビュー記事はこちら

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